BURNY

BURNYは、楽器メーカー「FERNANDES」の派生ブランドです。主にGibsonタイプ（レスポール、SG、サンダーバード等）のギター・ベースをモチーフにした楽器を製造しています。

Gibsonレスポールのコピーモデルである「RLGシリーズ」は、新品でも10万円を切る価格でありながら非常にクオリティーが高く、特に80年代のモデルはファンの間で「本家のレスポールにも引けを取らない」という声も上がっています。当時は国産の技術力に加え木材資源もいまより豊富だったこともあり、上質でもコストを抑えたギターが多く作られました。そのため、いわゆる「ジャパンビンテージ」と呼ばれる中古楽器の中でも根強い人気を誇ります。

BURNYのギターを語る上で欠かせないのが、いまは亡きX JAPANのギタリスト「hide」のシグネイチャーモデル「MG-Xシリーズ」です。B.C.Rich社のモッキンバードをモチーフとしたこのモデル、元々はアマチュア時代にhideがBURNYの市販モデルだったMGを愛用していて、それ以降hideのアイデアが盛り込まれた様々なモデルが作られました。

黄色の塗装に無数のハートマークがデザインされた「イエローハート」をはじめ、モッキンシェイプにレスポールのスペックを融合させたモデル、ステージ映えするアクリル・ボディーのモデルなど、インパクトとセンスを感じられるMG-Xシリーズは、アーティストモデルとしては驚異的な売り上げを記録し、hideのファンのみならず、現在も多くのギターキッズから愛されるギターとして君臨しています。

オリジナルシェイプのギターも制作

海外メーカーのギターを元にしたモデルの多いBURNYですが、オリジナルシェイプのギターも作っています。「H-ELTシリーズ」は、通称「シャチ」とも呼ばれ、Gibsonのファイヤーバードを変形させ、さらに丸みを帯びたような独特な形状のモデルです。現在生産されているのは3プライの材を使ったボディーが特徴で、それにより段差が付きコントロール部分の操作性が向上しています。

昔から現在に至るまで、良質なモデルを比較的手の届きやすい価格で提供しているBURNY。筆者自身もレスポールタイプを持っていますが、安価でも作りが良く、太い音が出せてとてもお気に入りの一本です。中古市場でも割と多く出回っているので、お気に入りの一本が見つかるかもしれませんね。思いの外、いい音で驚くかもしれません！