ギターの基本奏法
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ギターは多彩な奏法があり、演奏者によって奏法は様々でプロの間ではその組み合わせによって演奏されていますが、大きく分けてバッキング(伴奏)とリード(メロディー演奏)があります。
バッキングについて
バッキングでは、コードストロークと呼ばれる、左手でコードのフォームを押さえて、右手で弦をまとめてピックでジャカジャカ鳴らす方法です。カッティングとも呼ばれます。多くの人がギター演奏と言えばこれをイメージするのではないでしょうか。
左手のコードフォームを覚えて押さえて固定して、右手はリズムに合わせてストロークする。という形なので、まずはこれから入門する人が90パーセント以上でしょう。これだけで歌の伴奏ができます。
発展形で、アルペジオ奏法があります。これは、左手は同じようにコードを押さえて、右手はピックを持つ代わりに指で1本1本弦をポロンポロンと順番に鳴らす奏法です。コードストロークが元気よく勢いのある演奏に向いているなら、こちらは美しいバラードの伴奏に向いています。
他に、スリーフィンガーピッキングという3本指で複雑に伴奏するスタイルもありますが、考え方としてはアルペジオの発展形になります。
リードについて
次にメロディを奏でるリードですが、こちらはロックバンドでエレキギターを持ったリードギタリストが間奏でギュイーン、ピロピロとエモーショナルに演奏しているギターの花形です。
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基本的には、左手でメロディの音を動かしながら押さえて弦を1本ずつはじいていく連続でメロディを構成しますが、それだけでは単純な音の連続で表情が少ない演奏になってしまいます。単純にメロディをなぞることは、運指を丸暗記すれば初心者でもある程度可能ですが、上級者との違いはこの表情の付け方にあります。
まずハンマリング、プリングです。出す音すべてを右手のピックで弾くのではなく、経過する音を左手の指を叩き付ける、引っ掻けながら外すことによって出します。それによりメロディがスムーズになったり、音の強弱によりより表現に深みが増します。
そしてチョーキング。弦を押さえたまま引っ張り上げることで押さえたフレットよりも音程が高くなります。左手の運指で音程を変えるよりもスムーズに音程変化させるだけでなく、その具合によって無限に感情表現ができます。ギターならではの表現なので、これだけで非常にインパクトがあります。
ビブラート。これは弦を上下、あるいは左右に揺らすことで音程を連続的に微妙に変化させて感情表現するものです。音程幅、揺らす速さなどそれこそ決まりなどなく、それこそが演奏者の個性となります。一般的に、ナイロン弦では左右方向に指を揺らすことで、スチール弦ならチョーキングの繰り返しの要領で縦方向に揺らすことで弦のテンションを変化させてこのビブラートを表現します。
どのテクニックも、追求すれば無限のバリエーションがあり、語りつくせるものではありませんがそれらの使いこなしこそが、演奏者の個性となり演奏の幅となります。そして優秀な演奏者はこれらを基本に忠実に習得したうえで、自分なりの味付けをして個性を出しています。
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