テナーギター
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テナーギターは通常のギターとは異なり4本の弦が張ってある楽器です。その形状はギターと同様のものが多いですが、リュートのような洋なし型をしたものや、珍しいものではバンジョーのような円形のボディを持ったもの、またマンドリンのように副弦付きの8弦タイプのものも存在します。
テナーギターの特徴
テナーギターの種類にはアコースティックギタータイプのみならず、エレキギタータイプやセミアコースティックギタータイプ、リゾネーターギタータイプなど様々で、ボディに使われる材質も木だけでなく金属が使われているものもあり、通常のギターと同様に様々な種類があります。
テナーギターの一般的なスケールの長さは21~23インチ程度で一般的なアコースティックギターのスケール(24~25.5インチ程度)より短くなっています。テナーギターのチューニングは通常はヴィオラやマンドラ、テナーバンジョーと同様の「C-G-D-A」が使用されます。他にもギターチューニングやシカゴチューニングと呼ばれる「D-G-B-E」や、アイリッシュ、オクターブマンドリンチューニングと呼ばれるバイオリンより1オクターブ低い音程の「G-D-A-E」、またスライド奏法のための各種オープンチューニングなどもよく使用されています。
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テナーギターがどのような経緯で誕生したのかは未だにはっきりと分かっていませんが、1920年代の後半頃にはギターの形状を持ったテナーギターが登場してきたようです。1924年にギブソン社が「テナーリュート」として洋なし型のボディとテナーバンジョーのネックを組み合わせた4弦ギターを開発しました。また同時期に他のギター製造会社やバンジョー製造会社でも同様の楽器が開発されていたようです。
そして1927年になるとギブソン社とマーティン社による最初期のアコースティックギタータイプのテナーギターが登場するようになりました。その後、他のギター会社もテナーギターの製造を開始し、アコースティックタイプのみならず様々な形態のテナーギターが開発されるようになりました。
テナーギターが使用される音楽
テナーギターは時代により様々な音楽で使用されてきました。1920年代から30年代の初頭にはジャズバンドでよく使用されていました。その後カントリーミュージックでも使用されるようになりましたが、6弦ギターの人気もありテナーギターが使われることが少なくなっていきました。ところが60年代になるとフォークブームが起こり、多くのバンドがテナーギターを使うようになり再び脚光を浴びるようになりました。
テナーギターはテナーバンジョーとチューニングなど類似点が多いのでカントリーミュージックやアイリッシュミュージックとの相性が良いように思えます。ただチューニングを変えたり、エレキタイプなどを使用することで様々な音楽に対応できる楽器でもあります。現在でも多くのミュージシャンによって演奏されており、これまで以上に様々なジャンルで使用されています。
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