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バリトンギター

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バリトンギターは一般的に通常のギターより大きいボディを持ち、ナットからブリッジまでのスケールの長さも異なります。通常のギターが24~25.5インチ程度なのに対し、バリトンギターは27~30インチ程度の長さがあり、音程を下げるために弦を緩めても弦の張りを保つことができるため通常のギターよりも低い音域での調律が可能になります。

バリトンギターの特徴

通常のギターには基本的なチューニング(E-A-D-G-B-E)が存在しますが、バリトンギターには基本となるチューニングは特に定められていません。主なチューニングは通常のギターより4度低い「B-E-A-D-F♯-B 」、4度半低い「Bb-Eb-Ab-Db-F-Bb」、5度低い「A-D-G-C-E-A」などが使用されています。

使用される弦も通常のギターより太くなり、1弦から.012 – .054の基本セットから太いものでは.017 – .095 のセットが使用されます。これらはバリトンギターのスケール長や演奏のために必要な音域、チューニングなどにより変化し、通常のギターよりスケールが少し長いものや、演奏時に中音域を強調したい場合は基本セットが使用され、通常のギターよりスケールがかなり長く、ベースの音域もカバーするような演奏をする場合には太い弦のセットが使用されます。

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バリトンギターが使用される音楽

バリトンギターは1950年代後半にダンエレクトロ社によって発表されました。また60年代に入るとグレッチ社やフェンダー社などほかのメーカーからも同様の製品が発表されるようになりました。初めのうちはサーフミュージックや映画音楽、特に西部劇において使用されていました。またカントリーミュージックにも使用され”Tic-tac bass” と呼ばれるブリッジミュートを用いて、ベースやコントラバスと同様の旋律を演奏する奏法が広く用いられるようになりました。

80年代後半になるとヘヴィメタルバンドの間でギターのチューニングを下げ、重く暗いサウンドで演奏することが好まれるようになり、多くのヘヴィメタルバンドによってバリトンギターが使用されるようになりました。ロックにおいては古くはビートルズやクリームのジャック・ブルースが主にベースやバッキングギターの代わりとして使用し、エアロスミスのジョー・ペリーやキュアーのロバート・スミスは中低音を強調した楽曲を演奏しています。

近年ではエレクトリックギターモデルだけでなくアコースティックタイプも発売されていて、生産数や種類は少ないながらもそのチェロのような深みのある中低音に魅了されるミュージシャンは多いようです。

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